2016年に向けてのご挨拶

国語専科教室 工藤順一

大きく変わりつつある—-

  1、世界と日本
  2、大学入試
  3、読書をすることの意味

1、世界は大きく変わりつつあります。もちろん、日本もその波に巻き込まれているのは変わりません。そのときに、学校で学ぶ暗記一辺倒の世界史、あるいは、近現代史を抜かした日本史、あるいは、世界史と日本史を別べつに学ぶ日本独特の、いわゆる受験のための歴史の学習は、役に立つのでしょうか。私の経験から言えば、全く役立ちません。本当の意味での歴史の流れがわからないときに、変わりつつあるものも見えてはきません。戦後70年目の節目を迎えて、戦後的な価値観から世界は大きく変わろうとしています。そして2016年は、その動きがもっと加速されるはずです。

2、加速化しているのは、日本の少子高齢化もしかりです。大学入試はすでに極めて簡単なものになりつつあります。応募者数が半減しているのに、大学の数も増え、定員も同じであればあまりに当然です。すでに数年も前から、たとえば当教室から、「論文と面接」だけの推薦で名前の通った大学に入学してしまう生徒が続出しています。そして、もちろん、その生徒たちはセンター試験を受ける必要はありません。とするなら、小学低学年からはじまる偏差値獲得のための進学塾は一体何のためだったのでしょうか。それは、あまりにも無意味なものに変わりつつあります。

3、ここで、本当の学力とは何かが問われてきます。そして、すでに書いた内容にその答もあります。「論文と面接」だけの試験を通るためには、どうあるべきなのかということです。言葉は悪いですが、まるで猿回しの猿のように、親の言いなりで進学塾に通い、遊びや読書もままならないまま、単なる知識の丸暗記だけで偏差値が高い生徒に、その試験は逆に極めて難しいハードルの高いものになるでしょう。なぜでしょうか。これも、あたり前なのですが、きちんとした論文を書く、つまり、きちんとした「自分の意見を論理的に書く」ためには、きちんとした相応の自我が育っていなければならないからです。猿回しの猿には無理なのです。そのようなことが全く無視されたこの国の戦後の「教育観」を憂えるものです。この教室の提唱する読書と作文は、そのため、つまり「論文と面接」というハードルを超えるためにもおおいに役立つでしょう。そのようなことが実証されつつある昨今です。



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年末年始の授業について
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