英語講座(中級) 授業計画

2011年9月13日 伊藤雄二郎

レベル

高1以上のレベルの英語力を備えた人を対象としています 年齢の上限の制限はありません。社会人の参加も歓迎します。

授業理念

  • 英語を「勉強するもの」から生活の中で自然に触れるものに変える

多くの日本人は英語は苦労して勉強してもなかなか身につかないものと考えているようです。ITの急速な発達によって英語が日常に溢れている今日においても、その状況は変わっていません。英語教室や英語の学習教材が溢れているのは日本人にとって依然として英語が「勉強するもの」であることを表しています。

しかし時代は変わり今や世界中の非英語圏の人々が英語を用いて世界とコミュニケートすることがあたりまえとなりつつあります。彼らにとって英語は「生活の中で自然に使うもの」です。そうした時代の流れの中で日本だけが従来と変わらない教育システムで英語と関わろうとしています。今のままの語学の教育環境では遠からぬ将来日本は世界の趨勢から取り残されてしまいかねません。

ではどうすれば、日本人にとって英語が「苦労して身につけるもの」から「生活の中で自然に使いこなすもの」に変わっていくでしょうか? そのための一番の近道は「環境づくり」です。

国語専科教室はこれまで国語の指導を通して生徒の語学教育の環境づくりに取り組んで来ました。例えば子供たちの生活の中に読書の時間を組み入れることもこの「環境づくり」の一環と言えます。小手先のノウハウを指導するのではなく、時間をかけてじっくりと生活環境の中に読書の時間を浸透させていくことは、国語専科教室の教育の基本となっています。その取り組みは何年もの時を経て、実を結んで来ています。自分の言葉で自分の意見を表現できる生徒たちが着実に育って来ているのです。

そして今、今度は子供たちの英語力の発達に力を注ぐことのできる環境が整いつつあるのです。国語専科教室における語学教育の基本はその環境づくりにフォーカスすることです。その点においては国語教育も英語教育も同じです。言葉というものは、「勉強する」だけではなく生活の中で自然に触れることによって身についていくものだからです。

例えば現在ブログやツイッターを通して日本語で発信している人たちが英語で世界に向けて発信するようになったらどうでしょう? 日本人の英語力、発信力は飛躍的に力強いものになるはずです。

上級クラスにおいては、ブログやフェイスブックなどを通して英語で自分の意見を書き表すレベルを目指しますが、中級レベルはそこに至るまでのトレーニングの過程です。中級レベルの核になるのは英語を書く訓練ではなく聞く訓練です。発信力を磨くにはまず受信力を鍛える必要があるのです。中級クラスはこの「聞き取り」にフォーカスしたクラスです。

授業目標

【強い発信力の獲得に向けて】

このクラスの目標は目先の英語の点数を上げることではなく、英語での発信力を身につけるための基礎を養うことを狙いとしてものです。もちろん結果として英語の成績がアップすることも考えられますが、それが授業の主眼ではありません。最終的なターゲットは、英語での発信力の養成にあります。ただ、そこに一足飛びに到達することはできません。

英語で自分の意見を発信できるようになるのは理想ですが、そこに至るまでにはいくつもの越えるべきハードルがあります。そのひとつが徹底的な「聞き込み」です。中級クラスにおいてはディクテーションを軸に聞き込みを実践していきます。ディクテーションとは英語を聞いて書き取るというだけのシンプルなトレーニングです。

こうした地道な訓練は実践的な英語を身につけるうえで避けては通れない関門です。しかし英語の授業で実際に中高生に接してみると通常の英語の授業ではこうした訓練が十分に行われていないことがわかります。日本語と英語を自在に使いこなして物を考えたり発信したりできる語学力が、今の時代に必要とされていることは間違いありません。しかし日本の英語教育の時間は昔と同じようにテストで点数を取るための学習に費やされているというのが実情のようです。

将来、実践的な英語を使いこなせるようになるには、中高生の時期に耳を鍛えておくことが不可欠です。英語の耳を鍛えるのには絶好の機会であるこの時期を聞き取りの訓練をしないで過ごすのは英語の熟達にとって大きなマイナスです。そのため中級クラスの授業の核は聞き取りの訓練となります。

テキスト

  • 『ロアルド・ダール傑作短編集』ロアルド・ダール(IBCオーディオブックス)
  • 『ゼロからスタート ディクテーション』宮野智靖(Jリサーチ出版)

※前期(10月まで)の講座にご参加いただいた方は、テキスト代は必要ありません。新たにご参加いただく場合、『ロアルド・ダール傑作短編集』の1890円のみをいただきます。

  • フェイスブックによる英語コミュニティ

実践的な英語が身につくかどうかは、ひとえに家庭学習にかかっています。月3回の授業はある意味、家庭での学習における成果を試す場とも言えます。しかしながら、実際に家庭において英語を使用する場を作るのは容易なことではありません。そこで初級、中級クラス合同でフェイスブック上に英語で話し合う自由参加のコミュニティを作ることにしました。クローズドのグループなので、見知らぬ相手からのアクセスがなく安心してコミュニケーションできます。間違いを気にしないで英語でコミュニケーションしていければ良いかと思います。こうした場が英語を「勉強するもの」から生活の中で自然に触れるものへと変えていく一助となれば幸いです。



Copyright © 工藤順一 国語専科教室 2017 | base design criated by Ani World.