キャンプ(小3・S君)

講評(講師:竹之内真代)


夏休みで暫くぶりに来た時には「休みで腕が鈍った」と嘆くほど、Sくんは、毎週この教室に通うのを楽しみにしています。いつも意欲的に課題へ取り組 む姿は、一緒に学ぶ子どもたちの刺激にもなっています。9月には、Sくん直々のお勧めで、妹さんもプライマリーに通い始めました。

この作文を書いてくれた日は、教室に来るなりキャンプのことを書くと宣言し、マッピングを早々に仕上げて原稿用紙にかじりつきました。そして、一時 間……。一気に書き上げた作文がこの作品です。読点を追加した程度で、修正は加えていません。時系列に出来事を羅列した作文はとかく単調になりがちです が、この作文には、Sくんの五感で受け取った様々な事象や具体物が好奇心いっぱいに展開されていて、読み手を惹きつけ離しません。 しかも、Sくんは「おもしろかった」「たのしかった」という言葉を一切使っていないのです。森の緑や、ニジマスの跳ねる水しぶきがありありと目に浮かんで くる豊かな表現で、私をキャンプ場に連れて行ってくれました。

本文

キャンプ
小3・S君

ぼくは、家族といっしょに、西湖の近くのキャンプ場へ行きました。夕方について、自分がとまるトレーラーハウスに行くと、すぐに、つりへ行きまし た。つった魚は、一さお四ひきまでもらえて、千六百円しました。二さおかりました。ニジマスをはこんで来る車がちょうど来ていたので、ラッキーでした。

ぼくは、つりがはじめてでした。つりはたいへんで、さいしょは、なかなかつれなかったけれど、こつをつかみはじめると、すぐにつれました。二ひき目 につったニジマスがとても大きかったので、みんなにほめられました。重たいニジマスのときは、お父さんといっしょに、つり上げました。四ひき目は、はりが とてもおくふかくまでささってぬけなかったので、スタッフの人にどうすればいいか聞いてみました。すると、はりをぬくせん用のどうぐをかしてくれました。 ぼくは、五ひきつりました。

夜になったら、バーベキューをしました。あつさが三センチくらいのお肉とウインナーとつった魚をやいてたべました。ニジマスがとくにおいしかったです。その後に、のこったすみと買ったまきでたき火をしました。とてもあたたかかったけれど、けむかったです。

次に、さんぽに行きました。しかなどが出るという森で、とても暗かったのでちょっとこわかったです。とちゅうで、ニジマスをあみでとろうとしている 子どものどろぼうを見つけました。けれども、ニジマスはぜったいにとれなかったと思います。なぜかというと、魚はいつも池のまん中にいるし、えさがなけれ ば、一切近づいて来ないからです。

トレーラーハウスにもどると、おふろに入り、また、たき火をしました。十時になると、しずかにしなければならないので、火をけし、トレーラーハウスの中に入り、ベッドでねました。弟たちは、ゆかにふとんをしいてねました。

ぼくは、朝一番におきました。その後、朝ごはんをすませ、トレーラーハウスを出て、河口湖のそばに行き、氷けつと言うところに行きました。はばがせ まい所と広い所がありました。妹は、せまい所で頭をぶつけてなきました。氷のかべなどもありました。とてもツルツルでした。そこの氷は、江どじだいに日本 のとのさまにけんじょうされたそうです。氷けつを出ると、まわりがあたたかくかんじました。なぜかというと、氷けつの中は、気おんが零どだったからです。 外に出たら、ハチにおそわれたのでたいじしました。びっくりしました。

その後、レストランで食事をしました。和風コロッケを食べました。おいしかったです。次に、ラムネソフトクリームを食べていたら、ぼうそう族が道路を走っているのが見えました。二十人くらいでした。バイクの音がうるさかったです。

そして、ついにゆうらんせんにのりました。大きいかねがあったので、おもいっきりならしました。みんなびっくりしていました。魚も見えました。五ひきくらい見つけました。とても水がきれいでした。

その後、キャンドル作りをしました。中をのぞくと、かざりが大きくなって見えるガラスに、すなやかざりを入れました。すなは、海をイメージした色を 入れてみました。島のように、緑色のすなもはじっこに入れました。島には、ふくろうをおいてみました。海にはペンギンとクジラをおきました。まわりのふう けい用にガラスと貝がらを入れました。とてもきれいにできました。ろうは、せんもんの人が入れて、三十分かんかけてかためてくれました。

その後、おみやげを買いました。自分にはおまもりを、近所の人には名物のカステラを買いました。国語せんかと言うならい事の先生には、本を読むと思うので、ふくろうのしおりをふじ五湖のおみやげにしました。友だちには、ラベンダーカステラというものを買いました。

そして、お家に帰りました。けれども、高速道路で事こがあり、こんでいてすぐ帰れそうもないので、足がらでラーメンを食べました。それから、高速道路に行きました。家まで百キロもありました。家についたのは、八時くらいでした。

また、キャンプに行って、たき火やつりをしたいです。

※作品のコピー・無断転載を禁止します



スタンダードクラス

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