ディベートとは

生徒がディベートのジャッジについて判定用紙に子細に記入をしている様子

このページでは、ディベートについてより詳しくご紹介致します。

1 ディベートとは?

―ディベートの定義―

「ひとつの論題に対して、2チームの話し手が肯定する立場と否定する立場とに分かれ、自分たちの議論の優位性を聞き手に理解してもらうことを意図した上で、客観的な証拠資料に基づいて議論するコミュニケーション形態」

ディベートに対するよくある誤解

1. ディベートが「相手を打ち負かす技術」であるという誤解

ディベートにおける議論とは対戦相手に向けて行われるものではなく、「聞き手」=「ジャッジ(審判)」に理解してもらうために行われるものである。 つまり、ジャッジ=第三者が、論題となっている政策を行うべきか否かを正しく判断するために行われるのがディベートである。(「Talk to your Judge!」)

2. ディベートが「理屈のぶつかり合い」であるという誤解

ディベートとは「客観的な証拠資料」に基づいて行われるものであるため、「論理を論理で返す技術」、「詭弁」、「屁理屈」とはまったく無縁である。つまり、第三者が客観的に判断するための主張とその主張を裏付ける証拠資料のぶつかり合いがディベートである。

3. ディベートが「説得の技術」であるという誤解

ディベートはスピーチコンテストとも異なるため、情に訴えかける能力、味わいのあるしゃべり方、ラポール(聞き手との親近感・連帯感)とも無縁である。「情動」は単なるノイズであり、正しい判断を鈍らせるものと認識する必要がある。

ディベートのメリットは何か?

1. 物事を自らの主観・価値判断と切り離し、相対化させる視点が身に付く

競技ディベートの試合では、参加者が肯定側になるか否定側になるかは競技開始時にコイン・トスで決められるため、直前にならないと分からない。すな わち、ディベーターは肯定側になっても反対側になってもいいように両方の準備をしなければならない。そのことにより、個人的な意見、価値観、信仰などを いったん脇に置き、客観的な証拠や論理に則って、冷静に物事を相対化させる視点を養うことができる。「議論を人から切り離す」のがディベートの基本的な考 え方。

2. 本当の意味での「謙虚さ」が身につく

ディベーターは試合に臨むにあたって肯定側、否定側の双方の証拠資料、論拠を準備しなければならない。すると準備段階で、自分がこれまで何となく正 しいと思い込んでいたことを、反対の立場から徹底的に追求していくプロセスが必ず入る。そのことにより、物事の両面性に気づき、多面的に見る力が習慣とし て養われる。

3. 「ジャッジの視点」=錯綜した議論を俯瞰する力を持つことができる

競技ディベートにおけるジャッジの役割は非常に大きい。ジャッジはディベートの試合において、肯定側と否定側双方の主張をしっかりと把握し、一段階 抽象度の高い視点で議論の全体を俯瞰し、高い抽象度で重要度を判断する必要がある。たとえば、肯定側の論が2つ生き残り、否定側の論が1つしか残っていな い場合でも、否定側の1つの論が肯定側の2つの論よりも重要度で勝っていたら、否定側の勝ちという判断を下さなくてはならない。つまり、ジャッジは各論点 の論理的妥当性とともに、その論点の重要度も考慮に入れた判断をする必要がある。

ディベートに習熟することで、肯定側・否定側双方の意見を俯瞰するジャッジの視点が身についてくる。そうすることで、実社会の中でも、自分とは異なる意見を公正に見て、場合によっては認めることもできる。

4. 合理的な意思決定の能力が身につく

何か物事を決めるときは、その場の雰囲気、好き嫌いの感情、発言している人の権威や人柄といった要素を排除する必要がある。「それはなぜ? (why?)」、「だから何なのか?(So what?)」といった疑いを繰り返し、あくまで客観的に、事の良し悪しやメリット/デメリットなどを合理的に判断する必要がある。そうした合理的な意思 決定の力を、ゲームを通じてトレーニングできるのがディベートである。



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