ワークショップ報告「カンディンスキーと青騎士」
1月9日、三菱一号館美術館「カンディンスキーと青騎士」展にて、新春のワークショップを行いました。新年、気持も新たに絵と向かい合った生徒たちの書いた作文の一部をご紹介いたします。なお、図版や展覧館の詳細については、展覧会Webサイトを御覧ください。
一月九日、ぼくは、三菱一号館美術館に「カンディンスキーと青騎士展」を観に行きました。
たくさんある作品の中でぼくが気に入ったのは、ヴァシリー・カンディンスキーの描いた『ムルナウ 虹の見える風景』です。この絵には、虹と家と道が描かれています。
ぼくは、はじめてこの絵を観たとき、虹がきれいだなあと思いました。そして、虹があることと空の色から、朝、雨が上がったときのようすだと考えました。また、道の白いものが雪にみえたから、きせつは春のはじめだと思いました。
つぎに、この絵にぼくが人を描くとしたら、どんな人を描くか想像してみました。道を歩いている人は、男女二人ずつの四人で、はたけしごとをしている人は、男の人二人だと思いました。
さいごに、この絵の風景にどんな音が聞こえるか考えました。ぼくは、二しゅるいの音が聞こえると思います。一つは「ヒュウヒュウ」という風の音です。もう一つは、木の葉と枝がこすれあう「ガサガサガサ」という音です。
ぼくは、この日の記念に、この絵のハンカチをお母さんに買ってもらいました。
私は、カンディンスキーが描いた「室内(私の食堂)」が好きです。なぜなら、その「室内」の絵は、かべの色に、うすいピンクからこいピンクまでいろいろなピンク色があったからです。そして、ピンクを重ねているふでの使い方がおもしろかったからです。
私は、教室でするように、絵の近くによってかんさつをしてみました。すると、ピンク色のかべがきれいでほっとするような色だと気づきました。そし て、たなの上においてある時計は、はりの動く音が聞こえてきそうでした。また、かごの中にあるりんごやみかんのくだ物は、とてもおいしそうで、そのくだ物 の香りもしそうでした。絵なのに、私の目の前にあるように感じました。
わたしは、一月九日にカンディンスキーのてんらん会に行きました。
たくさんあった絵の中で一番すきなのは『わたしの食どう』です。なぜかというと、色がいっぱいあってきれいだからです。たとえば、かべがピンクで、とだなには、カラフルなこものがいっぱいかざってあります。
二番目にすきなのは『ミュンヘン郊外』です。本当は、町のはずれの絵だけれど、わたしには、ふねが人をたくさんのせてビルやいっけん家のあいだをとおっている絵にみえました。
一月九日、ぼくは、三菱一号館美術館に「カンディンスキーと青騎士」という展覧会に行きました。
一番好きだった絵は、ヴァシリーカンディンスキーの「山」という作品です。この絵は教室の四個分の本だなくらい大きいです。
山は、赤、青、緑、白で描かれています。まるで赤い火がふんかしているように見えます。そして、山の頂上には、黄色いぼうしをかぶっている女の画家がピンク色のバットのような物を持ってかまえているようにも見えます。
山の中心には、緑のかみの毛の女がいるようにも見えます。
山全たいは、立体的で、まるでテントのように見えます。
その山の右がわには、おじぞうさんのような人がいます。左がわには、ぼうしをかぶって、赤ちゃんをだいている女の人がいます。二人の間には海のすな浜にあるようなはい色の小さな山があります。
ぼくは、この絵は、天国のふじ山を描いたと思います。きせつは、春夏秋冬すべてです。なぜなら、春の葉っぱの緑、夏の海の青、秋の紅葉の赤、冬の雪の白が山に描かれているからです。
そして、山の後ろから、金色の夕日がさしています。ぼくは、この金色の光は、山に王かんがとびでてくるふうけいをあらわしていると思います。
ぼくは、絵を見て、作者に会いたいと思いました。そして、一緒に絵を見ながら、絵を描いた時の思い出をかたってもらいたいです。
私は一月九日に国語専科教室のワークショップで、三菱一号館美術館で開かれている『カンディンスキーと青騎士』展を見た。その中で、一番印象に残った作品は「虹の見える風景」という作品だ。
まず、その作品について説明する。大きさはB4サイズくらいで、カンディンスキーの作品である。題名にある虹は左奥の方にあり、右前には家が並んでいる。また、左側には暗い林のようなものがある。そして、真ん中に描かれた通りが虹に向かって伸びている。
次に、私がこの作品を好きな理由を説明する。まず、虹がメインだったら普通はど真ん中に描くのに、作者は奥の方に描いていて面白いと思った。きっ と絵をじっくり見て欲しいから、作者は一番大切な虹を奥の方に描いたのだと思う。また、空は晴れているのに暗いところが描いてあるところも面白いと思っ た。作者は明るいところを強調させるためにそうしたのだと思う。
以上の理由で、私はカンディンスキーの描いた「虹の見える風景」が好きだ。
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