石がきじまで楽しかったこと(小2・S君)

小2・S君

石がきじまに行きました。楽しかったことを五つ書きます。

一つめは、大きなヒキガエルを見たことです。それは、そこのぬしだと思います。よるおそく行くと見られます。

二つめは、ヤモリを三びき見つけたことです。ヤモリが、おばあちゃんのへやに出てきたので、ぼくがそのヤモリをつかまえて、おとうさんにしゃしんをとってもらいました。そのつぎに、もう二ひきヤモリが出てきたので、それもつかまえたけれど、しゃしんはとりませんでした。

三つめは、きれいな大きいかにを見たことです。さいしょ、おとうさんがうきわのよこで見つけたときは、しんでいるのかとおもったけれど、生きていてびっくりしました。こうらの色は、青色と白色でした。

四つめは、プールにバッタとコガネ虫がいっぱいおっこちていたことです。ぼくがそれをながめていたら、プールに人がきて、その人が手ではくと、バッタやコガネ虫が近くにきたので、つかまえました。

五つめは、クマゼミを見つけたことです。かいだんで見つけました。おとうさんもいたのでいっしょにしゃしんをとりました。やはりクマゼミだけあって、でかくてはばたきがよかったです。

講評(講師:吉田真澄)

新しい出来事に触れ、その感動を誰かに伝えたいと素直に思えた時、子どもたちの中に眠っていた言葉は堰を切ったようにあふれだします。その瞬間に 立ち会うたび、私は喜びに胸を高鳴らせながら、しかし、最大限の慎重さをもって、彼らの瑞々しい体験談を紙面で表現するための手助けをするのです。本を読 む楽しみが、書いて伝える充足感と繋がって、彼らは「国語」というものをほんの少し理解するでしょう。

今回ご紹介したSくんは、毎週持参する布のバッグがはちきれそうなほど本を借りていく元気な二年生です。新しい物語の発掘に忙しい彼ですから、 「書き」よりも興味は断然「読み」にあります(これは、プライマリーの指導が至極順調に進んでいる生徒には常に見られる傾向です)。しかし、「明日から石 垣島に行くんだよ。朝、すごく早く起きて、飛行機で行くんだよ」と私に教えてくれた日、次の授業で、この作文に挑戦してもらおう、と私は決めていました。

翌週、愛らしいクマノミのキーホルダーをお土産にして、教室にやってきた彼は、水牛に乗ったことや、船に乗ったことなどを次々に話して聞かせてく れました(その二つの話は、なぜか作文の題材には選ばれていません。もしかすると、書く前に私に一通り話してしまったからでしょうか)。

欲張らず、私は最初、「一番おもしろかったことを一つ書いてみましょうか」と誘ったのですが、Sくん本人が「えーっ、やだ。三つ書く!」と宣言 し、そして書き進めてすぐ「やっぱり五つ!」と主張したのでした。そこからは、「一つめは・・・」「二つめは・・・」と口に出して確認しながらも、私の手 助けなど不要といった頼もしい筆運びで、一人で一気に書き上げてしまったのです。

ムーミンやスプーンおばさんといった北欧のファンタジー、ロジャンコフスキーの美しい絵本と並んで、Sくんが最もお気に入りなのは『昔話百選』。次は、トロルや巨人が登場する、ノルウェーやアイルランドの昔話をいっしょに楽しみたいと考えているところです。

※作品のコピー・無断転載を禁止します



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