平沼純「マッピング作文―日食について―」

今年の7月22日(月)、日本で46年ぶりとなる皆既日食が観測されました。そこで、教室の生徒さんにも、日食をテーマにしたマッピング作文に取り組んでもらいました。

マッピングとは、当教室の『子どもの考える力をのばす国語練習帳』や『これで書く力がぐんぐんのびる!!(合同出版)』などにも紹介されている手法で、一つのキーワードから言葉を自由に連想し、紙の上に書き表していくものです。それは、自分の頭の中にあるものを、地図のように目に見える形で表す作業であり、様々な学習に応用できる手法です。

A君(恵比寿インター5年生)による「日食」のマッピング

やり方
  1. まず、大きめの紙の中央に、中心となるキーワード(この場合は「日食」)を書きます。
  2. その周囲に、連想される言葉を思いつく限り書き込んでいきます。あまり厳密に考えず、思い浮かんだ言葉は自由に書きとめていくのがいいでしょう。
  3. 一通りマッピングが完成したら、カラーペンなどを使いテーマのまとまりごとに色分けします。そうすれば、文章化するときに書きやすくなります。

恵比寿教室のA君は、上図のマッピングを作った後、以下のような文章を清書しました。

生徒の作品

ぼくは、新聞を広げてみた。そこには、何枚かの写真がのっていた。その写真には、まっくらな空に浮かび上がる、ダイヤのついている指輪のようなものが写されていた。

これは、日食だ。日食とは、ちょうど太陽と月が重なり合って、月のかげが地球に映ることだ。地球からそれを見ると、太陽が月にかくれて、場所に よっては完全に見えなくなってしまう。運がよければ、ダイヤモンドリングやコロナが見えるかもしれない。ダイヤモンドリングとは、太陽の光が、ダイヤをつ けた指輪のように見える現象のことだ。コロナとは、太陽の周りにあるガスのことで、日食の時に青白く輝いて見える。

ぼくが聞いた話では、沖縄では日食でまっ暗になり、動物園にいるコウモリが起きて活動したそうだ。ぼくは、それを聞いてとてもおどろいた。

今年ぼくは、日食を自分の目で見ることはできなかったが、次の機会には絶対に見たいと思う。

当日は朝からあいにくの曇り空で、A君をはじめ教室の多くの生徒さんは、自分の目で日食を見ることはできなかったようです。日本で次に皆既日食が 観測できるのは、26年後の2035年9月2日だそうです。そのときには是非、光り輝くダイヤモンドリングやコロナなどを見たいものですね。

7月22日午前11時頃、恵比寿でわずかな時間だけ観測できた日食(撮影:当教室講師)

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