世界の子供達と日本の私たち(小5・Nさん)

『世界の子供達と日本の私たち』
小5・Nさん

私はユニセフハウスに行って世界の子供達の現状を知り、何か行動を起こしたいと思った。

まず、学校に行けない子供達は1億人近くもいる。その理由は、家族のために1日の半分を仕事で使っているからだ。次に、子供が被害にあいやすい地雷がある。それは、子供達におもちゃだと思わせてさわらせるためにチョウの形をしている。すると、さわった所が吹き飛ばされてしまうのだ。さらに、戦争をしている国がまだある。中学生や高校生ぐらいの子を洗脳して、軍隊に入れて銃を持たせるのだ。また、安全な水を飲めない子供達がいる。そうした地域の子供達は、1時間もかけて、池や川の水を汲んでこなければならないという。しかも、その水は汚れていて、その水が原因で病気になったり死んでしまう子供達がいる。

私は、こうした世界の子供達のことを知って、自分も何か活動をしたいと思うようになった。初めは担任の先生が何かやりたいと言い出したのだが、その時は正直面倒くさいと感じた。ところが現状を調べていくうちに、自分と同じ年頃の子供たちが幸せなのだろうかと思うようになった。そして今のままの自分たちがずるいように思えてきた。

私は何か活動をしたいと思い、クラスのみんなで話し合った。その結果、私達が一番とくいな語りをしようということになった。語りというのは詩を暗唱して、そこにいろいろな工夫を加えて表現することをいう。私達は学校におおぜいの先生たちを呼び、学校の体育館で世界の子供達のことを説明し、語りをした。それを語り講演会という。

語り講演会では、お金をもらっているのではなく、書き間違えたはがきや古い切手をもらっている。そのはがきや切手は、お金に交換することができ、世界ではいろいろなことに役立つのだ。2円で、半年分のビタミンAのワクチンが一つもらえる。10万円は6リットル~7リットルの水がきれいになる薬がもらえる。10万円と言ったら、そうとうな額だけれど、みんなでがんばれば、世界の子供達を助けられる。

最初に私たちの語りの講演会を聞いた先生たちからは、たくさんのはがきや切手を送ってもらえた。また何日か前に行った講演会にはたくさんのおかあさんたちが来てくれた。もし、この話しを聞いて少しでも心が動いてくれたならば、少しでいいので切手やハガキを送ってください。お願いします。

講評(講師:伊藤雄二郎)

5年生のNさんは授業の合間に学校のことや日ごろの生活の中で印象に残ったことを話してくれます。その中で彼女がユニセフに行って世界の子供達の現状を知ったこと、さらにそのことから彼女とクラスの仲間がどんな活動をし始めたかという話は私にとっても印象深いものでした。私は彼女たちの活動をもっとたくさんの人に知ってもらうためにも彼女たちの活動について作文に書いてみるように薦めました。

作文を書く過程は国語専科教室のオーソドックスなやり方で、まず自分のアイディアや体験をワークショップシートに落とし込み、どの素材を活かすかを考えることからスタートしました。もう少し素材を絞り込むことも考えましたが、彼女は思うままにシートに書き込んだ素材を存分に活かして作文を書いてくれました。

出来上がった作品は彼女の気持ちがストレートに伝わるものに仕上がっていると思います。この作文がきっかけで彼女たちの活動が、もっと広く知られるようになるといいですね。

※作品のコピー・無断転載を禁止します



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