石塚廉「つなぎ言葉サイコロ作文」

つなぎ言葉=接続詞の正しい理解は、論理的な文章を書くための第一歩です。それを低学年のうちから楽しみながら学習する工夫として「つなぎ言葉サイコロ」を作ってみました。初めに設定した一文に対して、その続きをサイコロの出た目に書いてあるつなぎ言葉に合わせて考え、作文する課題です。取り組みの手順は次の通りです。

  1. 生徒はノートの一行目に「いつ、どこで、だれが、どうした」に対応する文章を考えて書きます。場面の設定です。
  2. 生徒がサイコロを振り、出た目のつなぎ言葉に合わせた続きの話を考え作文します。「そして、すると」などの場合は今までの行動に続いて起こる出来事を、「しかし、だが」の場合は今までの行動をストップさせるような出来事を、「だから」の場合は一つの前の出来事が原因になって起こるような出来事を、「なぜなら」の場合は一つ前の出来事の原因を書きます。
  3. 200字の原稿用紙分ぐらいを書き一つの話にまとまるとちょうど良いです。最後を上手に締めくくることができると良いですね。

この取り組みは、作文の内容よりも適切に接続詞が使えるということが重要です。したがって、生徒は自由に想像を膨らませて話の展開を考えて構いませんが、生徒の考えた文章の内容が、接続詞の使用方法と合っているかどうかは厳密にチェックする必要があります。

コメント(工藤順一)

本当は学研の作文王「スタンダード」の付録につけたかったものでしたが、実現できなかったものでした。3年生・4年生ではしっかり学ばせたいものです。

写真では、「そして」という言葉がひとつだけ見えていますが、サイコロの同じ面に、たとえば、同じ逆接の「しかし、でも、ところが」と三つくらい書いておいてもいいと思います。すると、それらのニュアンスの違いを教えながら選ばせることもできます。「しかし」なら論理的な文に、「でも」なら口語風に、「ところが」であれば意外性というニュアンスが付け加わるという具合ですね。

レベルに応じて、サイコロの種類もいくつか作ってあります。

生徒の作文例

『へびがきた!!』
(M君・小2)

ある日、ぼくのへやにキングコブラとアナコンダがはいってきました。しかし、その中にいたねずみを食べていっただけで、出ていってしまいました。すると、ドブネズミが十ぴきはいってきて、元いたねずみの穴を自分たちのすみかにしてしまいました。しかし、キングコブラとアナコンダがまた家の中に入ってきて、ニひきはドブネズミをとるきょうそうをしました。そして、キングコブラが九ひきとり、アナコンダが一ぴきとりました。だから、キングコブラがかちました。そのとき、ぼくがさっちゅうざいをキングコブラとアナコンダにかけて、へびをおいはらいました。



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