ぼくの感そう文大作せん(3年・Y君)

講評(講師:吉田真澄)

三年生になるまでは、圧倒的に「読み」を優先させ、「書く指導」はできるだけ控えてきました。物語を存分に楽しんだ低学年の生徒さんたちは、必ず、表現したいという意欲をもって次の段階へ進んでいけるからです。現在のMくんも、「書くこと」への積極性を身に付け、嬉々として机に向かう逞しい生徒さんに成長しました。

今回、ご紹介するMくんの作品は、私たち講師が教室で指導したものではありません。Mくんご自身が、ご家族の協力のもと、自発的に挑戦して、私たちに披露してくれた作品なのです。

低学年クラスの第一の目標である「読み書きを好きになってもらいたい」が達成された今、次のステージへ向かうべく、様々な教材を駆使して指導に励む所存です。また、大人の助けを借りることなく読書に没頭できるようになったMくんには、これから読んでもらいたい本がたくさんあります。その一冊一冊が、更にMくんの「書く」意欲を掻きたてる頼もしい味方となってくれることと信じます。

本文

自由研究『ぼくの感そう文大作せん』
3年・Y君

ぼくは、感そう文を書くことがむずかしいと思ったので、どうしたらうまくなるのか、けんきゅうしました。感そう文の本を買って、書いてあることを読みました。それから自分でも本を読んで、感そう文を書きました。

これからぼくがどういうやり方で書いたかを説明します。

一、あらすじを書きます

あらすじとは、本の内ようをかんたんに書いたものです。ワーク「あらすじまとめ」1 という紙を使って書きました。

二、感そう文の「部品作り」をします

ワーク「おたすけシート」を使って、本の感そうの「部品」を書きます。1~12の「部品」の中から、一番言いたいことをえらびます。それから、感そう文に使いたい「部品」を全部えらびます。さい後に、えらんだ「部品」をどのじゅん番で使うかきめます。

三、原こう用紙に感そう文を書きます

どういうふうに書き始めるか考えます。それから、きめたじゅん番で、あらすじや「部品」を書きます。自分が思ったことや、感じたことは、くわしく書くようにします。さい後に、感そう文の題を考えます。

このやり方で感そう文を書くと、うまく書けるようになって、うれしいです。みなさんも、ぼくみたいにやってみませんか。ぼくが書いた「チムとシャーロット」の感そう文をぜひ読んで下さい。

Y君が実際に使用したワークシート

読書感想文『チム、シャーロットに会えてよかったね』

チムシリーズはおもしろいので、ぼくはこの本も読んでみようと思いました。

しゅ人公のチムという、やさしくて船に乗るのが大すきな男の子は、海の近くの家にすんでいました。ある日、チムと友だちのジンジャーは、海に流されて来た女の子をたすけました。その女の子は、記おくそうしつだったので、チムがシャーロットという名前にしました。何日かすると、シャーロットのおばさんが来て、シャーロットを家につれて帰ってしまいました。シャーロットはチムたちに会いたいし、家では一人ぼっちなので、だんだん病気になってしまいました。

ここを読んだ時、会いたい人に会えないと、さびしい気持ちが広がって、病気になってしまうんだとわかりました。ぼくも、もし父や母に会えなくなったら、シャーロットみたいに病気になると思います。

チムたちもさびしくなり、シャーロットに手紙を書きました。学校で手紙を見た友だちがチムをからかったので、チムたちは友だちとたたかって、きずだらけになりました。チムとジンジャーが家に帰ると、シャーロットがまっていました。なぜなら、病気がなおるまでチムの家に行っていいとおばさんがゆるしてくれたからです。チムたちのきずの手当てがおわると、三人で海の近くであそびました。

チムたちがシャーロットにまた会えて、本当によかったなと思いました。みんなよろこんで楽しくなったからです。

母もぼくといっしょにこの本を読んで、

「やっぱりチムシリーズはおもしろいから、大すきだよ。」

と言っていました。ぼくは、またべつのチムの本を読んでみたいです。

※作品のコピー・無断転載を禁止します


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